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2010*03*13 Sat
19:08

雑誌ですね、はいw

このサイト、っていうかこの僕様が珍しく雑誌を載せますw

そしていきなり掲載

fassion.jpg

この前My Fatherが買ってきてくれたファッション販売の雑誌です。

仕事で使うのよ仕事で。

あ、この雑誌を使うのではないんよ~。内容のほうを使うんよ~。

ちょっとづつしか読んでないけれど、完全に読まなきゃね

実力は本番やらなきゃ伸びないんだけどさー、こういうのでヒントを得ることも大事なのさー。

いやー、最初は慣れないから不安すぎですよね~

これからどうなるのやら

でもでも、友達と遊んで、語って、趣味に走って、こういう本読んで、趣味に走る

そうすれば。。。

なんだかいけそうな気がする~

いやいや、気休めですヨ?

実際社会は甘くない世界です。

でも、やるしかないのですヨ。

そうでなければ……終わります。。。

死なないよう頑張りますか~www 本当にね
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*

2010*03*12 Fri
23:48

この前?行った旅行~

前っていっても二月終わりなんですけどねぇ~www

京都と大阪に行ったのですよ☆

いや~、楽しかった!!

どっちも何回も行ったことはあるけど、行くメンバーが違うとやっぱり楽しみがぜんぜん違うね

一泊二日の小旅行

メインが京都で大阪はオマケみたいな感じだったんだけど、行ったところは大阪のほうが有名だったw

京都の写真を載せたかったんだけれども、個人情報、っていうかまあ俺らの姿がバッチリ写ってるんで……。

泣く泣く大阪の写真を載せます。 分かりやすいってのもあるしね~。

大阪

大阪城ですよ

天守閣天守閣

いや~、でかかった~。

でも中身は改造されてて、もう完全に美術館的な内装になってた。。。

あれは引いたわぁ(泣き

でも歴史のことが書いてある表とかも見たし、本物かどうか分からないけれども、展示物もみたよ

本とかめっちゃ教科書に出てくるヤツっぽかったしw

城はいいわぁ。京都でも二条城行ったのさ

地元だけど名古屋城は行った記憶ありませんwww

今度は名古屋城行ってみるかな☆

でもやっぱり旅行で姫路城とかも良い *

2010*03*04 Thu
23:39

神 天使 甦り

 「お父さん、こっちに変な顔した人の絵があるよー!」
 
 子供が一枚の絵を指差して、父親の手を引っ張る。
 子供の父親は、顔の輪郭の歪み方に深さを感じる、と感心しながら絵を見ている。
 だが、子供は変な顔だと笑う。
 他にも親子は壷や石像などを鑑賞して回るも、子供は常に笑い、父親は造り手の技術に興味を持つ。芸術は子供には子供なりの、大人には大人なりの楽しみ方があるようだ。
 そう、ここは美術館。
 ルーブルやセノワールほどの規模はない。だが地方のこじんまりとした美術館としては、そこそこの知名度がある展示物を置いてある。逆に有名でないため、家族や友人、恋人とでも気軽に入れる美術館にもなっている。
 今日は何組か家族連れがいるようだ。

 「ママー、あの妖精さん本物みたいだよ!」

 小さな女の子が妖精の像をもっと近くで見ようと駆け出す。走っちゃいけません、と小声で叱る母親の声は届かない。
 とすん。
 女の子は像に辿り着く前に、深紅のスーツとシルクハット姿、これまた真っ赤な杖を持つ男に激突した。

 「おっと。大丈夫かな?」

 男はぶつかった女の子の頭を優しく撫でる。

 「す、すみません館長さん。娘がご迷惑を」

 この派手な服装の男は館長らしい。こんな珍しい格好をした男など、一度見たら忘れないだろう。

 「こちらこそ申し訳なかった。大丈夫だったかい、お嬢ちゃん?」

 女の子はおっかなびっくりした表情で首を縦に振る。館長は女の子の顔を覗きこんで、小さく一言。

 「実はあの妖精、本物を石で固めたものなのだよ」

 「え、本当!?」

 「しぃー、これは私たちだけの秘密だ。大人に言ってはいけないよ。魔法が解けて彼らが動き出してしまうからね」

 館長は指を口に当てる。同じように女の子も口に指を当て、にっこり微笑む。

 「では、私はこれで。どうぞごゆっくりお楽しみを」二人に手を振って館長はまた館内を徘徊し始めた。

 「やれやれ、またか……」

 何やら石像の前で、怪しげに耳打ちしあう小太りの男と青白い顔色をした男の二人を発見してしまう。

 「子供は無垢で愛らしいのだが、何故に大人になると穢れるのか。永遠の謎だ……」

 館長やる瀬なさに苛まれながらも、杖をついて二人に近づいた。
 男二人の会話が聞こえてくる。

 「最近の市場には天使が出回ってないらしい。今なら山ほど買い手が付くだろうな」

 「そうでげすね、後はこの天使の像を――」

 「これは天使の像ではなく神の像。神話の時代に存在したと言われるノルン三姉妹のものだ」

 男たちの怪しげな会話を遮って、館長は像の正式な情報を告げる。
 その際、小太りの男が体をビクッと跳ね上がらせた。逆に冷静な青白い男が館長に問い掛ける。

 「あなたは……?」

 「これは失礼した。私はこの美術館の館長をしている」

 館長は紳士らしくシルクハットを胸に当て、軽くお辞儀をする。

 「……館長?」

 小太りの男が訝しむ。
 見るも鮮やかな赤で身を包む派手な館長など、この世界のどこにいよう。

 「この像に興味があるのならば続けてお話させて頂くが、いかがかな?」

 姿とは裏腹に、真面目に美術館の職員らしい仕事をする館長。
 青白い男は僅かに目を細め「いえ結構です。お気遣いなく」と丁重に申し出を断った。
 変わりに「どうです、この像を我々に譲ってもらえませんか? お礼は弾みます」と自分たちの目的を早々に曝す。友好的な関係を築く気はさらさらないらしい。

 「悪いが断らせていただく。この美術館にあるものは来訪される方々に鑑賞してもらうことで、初めて真価を発揮する。個人の手元に置いて置くものではない」

 「はっはっは。面白い冗談だ。子供に芸術のなんたるかが理解できるとでも?」

 青白い男は声を上げて笑うも、目には冷ややかな色が浮かんでいる。

 「勿論だとも。大人などより柔軟な発想、澄んだ眼を持つ子供こそに芸術を観てもらうべきだ」

 「ははははは。素晴らしい考えをお持ちだ。これでは首を縦に振ってくれるはずがない。また改めて来るとしましょう。考えが変わっていることに期待して」

 再度高笑いを上げて青白い男と小太りの男は去っていく。
 その背中を見据える館長は、シルクハットを深くかぶり直し「案外再会は早いようだがね」と薄く口元を歪ませた。


 その日の夜。
 昼間の小太りな男と青白い顔をした男が、誰もいない館内を音もなく歩き回っている。二人はペンライトで足元を照らし、時折担いでいるリュックサックを背負い直す。

 「引き渡す気がないのなら、こちらから盗りにいくまでってな」

 小太りの男の声が沈黙した館内に小玉する。

 「馬鹿なやつさ。あの時二つ返事で像を渡していれば、少なくとも損はしなかっただろうに。これは我々の優しさを無下にした罰だ」

 小太りの男に呼応するかのように青白い顔の男が声を発する。
 二人は言わずもがな窃盗を働く気でいる。目標は昼間鑑賞していた神の像だろう。一つ謎であるのが、館内をゆっくり堂々と歩いていること。
 窃盗を働く場合、最小限の行動で最高の成果を出すのが一般的な手段。
 しかし、二人は一向に素早く行動する素振りを見せない。

 「にしてもハッカー様々でげす。こうやって館内のセキュリティを全部ダウンさせてくれるんだから。おかげでゆったり丁寧に仕事が出来るってもんでげす」

 小太りの男が頭の後ろで手を組んで、鼻歌混じりに言う。
 目的の像まではもう距離もない。残すは像を傷つけずに外に隠してある車に乗せるだけ。
 普段通りの慣れた仕事。
 二人には不安という文字はなかった。
 今の今までは。

 「だ、誰でげす!?」

 「どうした?」

 急に大声をあげる小太りの男に、青白い男も驚く。
 前方を執拗にペンライトで照らす小太りの男。

 「だからどうしたっていうんだ!!」

 「だ、誰かがそこにいたんでげす。血に染まったみたいに赤い誰かが!!」

 青白い男の問い掛けに、小太りの男はよく分からないことを口走る。

 「本当に誰かいたのか? 見回りはいないはずだぞ」

 半信半疑で青白い男もペンライトで辺りを照らす。
 もし美術館関係者に自分達が見つかっているなら、何らかのアクションを取られているはず。警察に通報するのが道理だろう。まさか自分で敵に立ち向かう勇敢な愚か者はまずいない。

 「目の錯覚でも起きたか? 暗いところで光を見ると視界に赤っぽいものが映るもんだ。それとも、そこらに並んでいる銅像か絵を――」

 青白い男が突如口をつぐみ、慌ててペンライトで周囲を照らし出す。照らし出された周囲には美術品以外ない。それでも執拗にペンライトを振り回す。
 何か赤いものが照らし出された。その直後。
 カタカタカタ。
 コトコトコト。
 ギシギシギシ。
 と何かが動めく音が夜の美術館が保っていた静寂を切り裂く。音は間もなく青白い男と小太りの男を取り囲む。音は次第に肥大化し、ついには目の前にあった絵画の一枚を床に落下させ、無残な姿へと変化させた。

 「何が起こっている……?」

 「何が起こっている、はないだろう。お前たちが美術品を怒らせたのだ。さすがの彼らとて行動を起こす」

 館長が闇の奥深くから、まるで暗黒の世界を抜けてきたかのように姿を見せた。
 やはりここでも全身を赤い色で染め上げている。恐怖心を抱いている盗人二人は、返り血で染まった殺人鬼かのように見えているかもしれない。館長が姿を現して数十秒が経過するも、盗人二人は一向に口を開こうとしない。
必然的に館長が話を続ける。

 「この美術館に展示している美術品のほとんどが『本物』だ。それ相応の対応をしなければ彼らの怒りに触れてしまうのは当然のことだろう?」
 
 館長が動く美術品に手を振ってやる。それに呼応したのか美術品はより一層動きを増し、より大きな音を作っていく。

 「私がここにいることが不思議、という顔をしているな。なかなか面白い顔だ。その面白い顔を見せてくれた礼に、一つ忠告してやろう。とりあえずそこをどけ」

 館長の言葉を盗人二人は理解出来ない。意味は理解できるが、意図が理解出来ずその場に立ち尽くす。

 「ぐぎゃ――」

 数瞬のことだった。
 小太りの男から短い悲鳴が漏れる。
 青白い男が恐る恐る横目で様子を見遣った。
 
 「……っ!!」

 喉が詰まる。
 小太りの男の胸に深々と金色の矢が刺さり、尖端が顔を覗かせていた。

 「これは死んでるな。言っただろう。そこをどけと。邪な心で彼らに触ろうとするからそうなる」

 館長が闇の奥を指差す。
 青白い男はかろうじて窓から差し込む月明かりで、何を指差したのかを判別する。
 そこには金色の弓を構えている、ギリシャ神話に登場する石膏で固められたアポロンの像が、次なる標的を見据えていた。

 「くそっ! 命が危険に晒されるのなら、もうこんなところに用は――」

 青白い顔の男が危険地域から逃げ出そうと、片足を持ち上げようとした。
 持ち上がらない。
 両足が蝋かセメントで固められたかのように動かなかった。

 「どうし――なんだこれは……。どうなっているんだ!!」

 青白い顔の男の眼下に、三体の石像が複雑に絡み合っている光景が映った。男たちが盗む予定をしていた、あの三姉妹の像。それが男の足を固めている犯人だった。

 「おやおや、三姉妹の怒りにも触れてしまったようだ。これでは逃げることも避けることも叶わないな」

 館長がどこか愉快げに言葉を紡いでいくも、青白い男は恐怖に駆られ、ただただ小動物の如く震えるだけだった。
 青白い男の後方で、どこからともなくアポロンの手に新たな金色の矢が現れる。

 「あちらの準備が整ったようだ。安心しろ。彼は紳士だからな。一発で急所に決めてくれるさ。死した後、二人とも石像として甦らせてやる」

 アポロンの手元の弓からゆっくり矢が引かれていく。
 館長は手元で杖を一回転させると、青白い男の首に突き付けた。

 「では、さらばだ。今度は石像の姿で会おう」

 館長が杖で青白い男の喉を突くと同時に、アポロンの手元から矢が放たれた――


 それから一週間の月日が流れた。
 その日も休日で、多くの家族連れが美術館を訪れていた。

 「ママー、変な白いおじさんの像があるよー」

 花の髪飾りを付けた可愛らしい女の子が、華やかで奇っ怪なこの美術館に似つかわしくない二つの石像を発見した。石像はそれぞれ苦痛と、恐怖の表情を鮮明に刻み込まれている。技術面では素晴らしい出来映えだろう。
 しかし、二人の姿、服装は工事現場を覗けば気軽に発見できる作業着というありきたりなものだった。

 「あらあら本当。平凡な作品ね。必ず新作は意外性に富む作品なのに。説明書きは……」

 女の子の母親は常連客らしく、新作に落胆を隠せないでいた。
 だが、もしかしたら期待した意外性があるかもしれないと、像が立つ台に埋め込まれているプレートを読み上げる。

 「この像はゲスゲスうるさい小太り男と、やけに自信満々な病気顔の愚かな盗人がモデル。あろうことか美術館に忍び込み、芸術作品を奪い去ろうとしたところを、新作に飢えた美術館館長に捕まえられた瞬間を正確に表現している。……平凡ねぇ。もっとイケメンなら許容もできたけど、この顔じゃ特に芸術作品とも呼べないわね。はぁ、残念だわ」

 僅かな期待も見事に打ち砕かれた女の子の母親は、ため息をついて女の子とともに絵画のコーナーへと移った。その後も何人もの来客が像を眺めるが、皆気に入ることなくすぐに去ってしまう。理由は女の子の母親と同じようなものがほとんどだった。
 お客の反応を影から覗いていた館長が姿を現す。この日も赤い服装だった。

 「やはりこれは駄作か……。どれだけ試行錯誤を尽くしても、元が悪ければ台無しになってしまうな。残念極まりない。こうして石像になった君たち盗人は、最後の瞬間まで美しくなかったというわけだ」

 館長が二つの石像に顔に手を当て、全力で指に力を込めた。指はゆっくり石像にひびを作りながら中へ中へとめり込んでいく。ある程度指をめり込ませると、一気に石像の顔を握りつぶした。顔が崩れると石像の胴体と下半身が立て続けに崩れ落ちてゆく。
 館長は近にいた従業員に石像の残骸を処分するよう頼み、自分は目的もなく館内の俳諧を始めた。

 「はてさて次はどのような作品を造ろうか。石像はやったことだし、絵画辺りが手ごろかもしれないな。ただ中に有機物を取り込めばいいのだから楽でよろしい。おや、早速良いモチーフが見つかった」

 杖を手の中で弄びながら、口の端を吊り上げ、くくくと短い笑い声をもらす。
 館長の視線の先には―――

 
 この美術館に新たな展示品が現れる日は近いかもしれない。
*

2010*03*03 Wed
18:21

過去 現代 未来

 「貴重な昼休みにお前らを職員室に呼び出したのは他でもない」

 デスク前に座っている高校教師が、こめかみを押さえて、ため息をつく。
 教師の目の前には、制服姿の外見は真面目な三人の生徒が、面倒臭そうに立ち尽くしている。

 「さっきの現代文の授業で提出してもらったレポートだが。確かに主題である過去、現代、未来のいずれかを使って書いてある。レポートといっても、作文に近い書き方をしてもいとは言った」

 デスクの上に置いた三人のレポートを指で弾く。
 過去のレポートには城島、現代のレポートには紬、未来のレポートには波野とそれぞれの名前が書いてあった。

 「主題が合ってるなら別によくね? 文字数も規定通りだし、書き方もちゃんとレポートっぽくしたじゃん」

 過去レポートを書いた城島が、自分のレポートにミスがないことを強調する。
 続いて他の二人も規定に添っていたことを伝えた。

 「三人とも誤字はないし、書き方も問題ない。規定枚数通りだし、提出日も守った。だけど、だけれども……、どうしてこうなったんだ!?」

 教師が提出されたレポートの上からデスクを叩く。
 怒っているわけではなく、目の前で起こっている不可解な出来事に困惑しているといった感じ。

 「そう言われてもさ、どこが悪いのかさっぱりなんすけど。もっと具体的に頼んます」

 現代レポートを書いた紬が頭を掻く。
 隣で未来レポートを書いた波野も同意するように、頭を大きく上下させる。

 「てゆーか、俺たちめっちゃ普通のことしか書いてねーし」

 城島の一言が教師を爆発させた。

 「あれが普通なのか!? お前の過去レポートに書いてある河童、ネッシー、スカイフィッシュの三つ巴ってありえないだろ!! しかもどうして河童がネッシーに勝ってるんだ!? スカイフィッシュに関して言えば紹介以来登場しないし!!」

 「河童は摩訶不思議な力を使ってネッシーを解体すんだよ。ほら、ネッシーって首か尻尾しか武器ねーじゃん? 遠距離攻撃が強い分、遠距離からくる攻撃には弱えーんだよ。ちなみにスカイフィッシュは俺が美味しく食した」

 「お前は過去に幻の生物に遭遇したのか!? よく無事に観戦して生還したな?! っていうかスカイフィッシュ食ったのか?!」

 「なんかウニョウニョしてて気持ち悪かったけどな。そうそう、海のギャングって別名があるって原住民に聞いたぞ。何で空なのに海? って思ったけど」

 「まさかのスカイウツボ!? そっちのほうが絶対河童より強いだろうが!! もうそれ食ったお前が参戦しちまえよ!!」

 昼休みの職員室に漂う和やかな空気を教師の叫びが切り裂いた。
 次々に何事かと、職員の面々から視線を浴びせられる。視線に気付いていないのか、はたまた無視しているのか、教師は叫び続ける。
 教師は息を切らして次の紬に鋭い視線を向ける。

 「紬の現代レポートも本当に現代のことか!? 今の時代、八人の戦士が黄金に輝く古代オーパーツを使って戦いを繰り広げてるか!? 東京都庁破壊されてるし!! なあ、紬。これはレポートって言わないよな。小説だよな?!」

 「先生分かってないっすねー。アートっよアート。小説は一つの芸術作品っすよ。この戦いの後に世界が一つになって主人公たちが恋愛に走るんすよ! 戦いはラヴを生むんす!」

 「せめて戦いの中で愛をはぐくめよ!! 戦いが終わった後の恋愛って、ただの普通の恋愛だし!! しかも今回提出されたのはあらすじなんで、そこまで理解しろってほうが無理だ!!」

 「あらすじを読んでこそ、本文が読みたくなるってもんっす。おおーっと心配しなくても大丈夫っす。登場人物は全員十八歳――」

 「安全面を考慮して年齢制限をしてあるんだろうけど、その辺りでやめておこうな?」

 教師が良い顔で語りだす紬の顔を片手で掴む。
 あまり力はこもっていないのか、紬が痛がる様子はない。だが、それ以上自分の作品について語ることはなかった。
 教師は紬の顔を掴んだまま、波野の指摘に入る。

 「波野は未来についてだから、ある程度は許容範囲として認められる。……だけれども、だけれども。誰が未来の神様について書けっつったよ?! 大昔のヨモツオオカミとかなら分かるが、未来の神様ナミノノミヤトシユキってまんまお前じゃねえか!! しかも七つの海を旅する大航海時代が再来してるんだが?!」

 「書いてあることが全てです。以前やってもらった占いでも、数十年後神として再降臨し、大航海時代を統べることで世界を手中に納めるだろう、と言われました」

 「それはもう占いの域を超えて予言になってないか……? どんな占い師だ? 神として降臨って時点で嘘臭いし、信じる方も信じる方だ……」

 「予言だろうと占いだろうと結果が当たれば万事解決でしょう。占い師さんの乗ってきた丸い飛行船に便乗して事の終末まで確認したので,信じるも信じないもなかったですよ。僕の目に映ったものが全てです」

 「その占い師は本当に人間だったんだよな?! お前人体実験とか改造とか何か埋め込まれてたりしないよな?! その記憶は埋め込まれたものじゃなくて本物なんだよな?」

 「ソンナコトよりセンセイ、ボクノダメナところハドコデスカ」

 波野は怪しげなカタコトで教師の盛大な問いかけを無視し、大まじめな顔で指摘箇所を聞いてくる。
 これにはさすがの教師も、目眩にも似た感覚を覚えた。
 
 「波野だけじゃなく、お前たち三人とも同じ間違いをしている……」

 三人の指摘を大きく上げるのなら、レポートを作るに使うはずの文献が全くないこと。
 そもそも教師は過去、現代、未来という主題を挙げただけで自分についてやれとは一言も言っていない。過去の自分を調べることは可能だが、未来の自分を調べることなどは不可能。
 波野のような占い、ではなく予言を使うという点は評価できたが、信憑性のカケラもないものは使えない。だから三人とも想像力を働かす他なかったのだろう。教師の指摘に対し、三人はあくまでもレポートだと言い張っているが。

 「お前たちのはレポートではなく作文だ。一部例外はあったがな……。とにかく細かい指摘というものはない。だからこれを渡しておく。非常に言いづらいが、仕方ないよな」

 教師はデスクに立てかけてあったファイルから、数枚編み目模様の紙を取り出す。それを丁寧に数えて、三人にそれぞれ手渡した。
 最後に笑顔ではっきりといい声で一言。

 「書き直しだ」 *
本日のオタク名言
何を信じてるかって?
自分を信じるしかないよね

Charlotte

by 西森柚咲
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雨宮 翼

Author:雨宮 翼
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Birthday: 12月28日

Work: 魔法使いの宅急便

My boom: ギャグ漫画探し

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